green32の日記

NBAを中心にバスケットについて深く考えていきます

残り33秒の駆け引き

 現地1月29日、BOS対DEN。

 111対108の場面で4Q残り33秒、DENのタイム明けでのプレー。皆さんならどういう選択をしますか?

 24秒使って1本確実にとる、逆転の3PTを狙うなどいくつか選択肢がある。ここで私がフォーカスを当てたのは精神的部分。

 正直、1発3PTを決めて逆転できたらかなり安心できる時間帯。しかし、1発逆転を狙うというのは選手の目線から考えると大きなプレッシャーがあるし、相手チームももう1回攻められることを考えれば3PTだけは確実に消すだろう。となると、私はこの場面では早めに2点を取る。そしてファールゲーム。(ただしファールの数や残り時間、タイムアウトの数によってはノーファール)この選択の方が相手への精神的なダメージや自分たちにも少し余裕をもたらすことができると思う。

 

 ただ長いシーズンなので、1発逆転を狙う練習を兼ねた考え方も悪くないだろう。プレーオフや確実に欲しい1戦ではオーバータイムに持っていけるように考えるだろうが。

 

 1点を争うゲームでは華麗なブザービータークラッチショットを見るのも楽しいが、時間配分や精神的な部分にフォーカスを当てて考えるのも面白いと思う。たとえ勝っていても1プレーがもたらす影響は大きいもの。勝っていたのに負けているような、追い越されるようなあの感覚。レベルが上がれば上がるほど、色々な面でとても面白いですね。

 勉強になる素晴らしいゲームでした。